道路建設により伐採が予定されている雑木林 (その他の写真はこちら)
50年も前に計画された小平都市計画道路3・2・8 号線が、府中街道に並行して作られようとしています。4車線、幅が36mで府中街道の3倍以上の大きな道路です。玉川上水遊歩道が大きく分断され、虫とりや散策、プレーパークで親しまれている小平中央公園の雑木林は半分に削られ、町並みは一変します。伐採される木は481本。建設費用約250億円。約220世帯が立ち退きとなります。
(小平都市計画道路に住民の意思を反映させる会 Webサイトより)
■参考リンク
・小平で住民投票目指す署名活動(タウン通信プラス 2012年12月19日)
・カワセミの清流 雑木林 都道計画「投票を」 署名7518人分を提出(朝日新聞多摩版 2013年1月16日)
・東京都小平市の都道建設計画と住民投票の経緯まとめ(Togetter)
・3・2・8号線をめぐる年表(小平都市計画道路に住民の意思を反映させる会)
・掲載誌紙(小平都市計画道路に住民の意思を反映させる会)
・住民投票(ハフィントンポスト)
「小平都市計画道路に住民の意思を反映させる会」発足
道路計画の見直しの必要性を問う住民投票を実現するため、「小平都市計画道路に住民の意思を反映させる会」が発足しました。
住民投票を求める署名開始
小平市で住民投票の実現を求める署名運動が始まりました。また、直接請求の署名とは別に、住民投票の実現を「支持する」オンライン署名も行われました。12月20日には中沢新一と國分功一郎さんも街頭署名に立ちました。
署名7,518筆を選挙管理委員会に提出
12月17日〜1月12日の期間で集まった署名7,518筆を選挙管理委員会に提出。
2013年1月16日付の朝日新聞朝刊(多摩版)にも大きく取り上げられました。
住民投票条例案が成立
小平市議会本会議で、都市計画道路328号線の見直しの是非を問う住民投票条例案が可決・成立しました。
→ 小平市議会で住民投票条例案が可決されました! | 小平市で住民投票!
→ 住民投票条例案可決、各紙で報道されています! | 小平市で住民投票!
「投票率50%未満の場合には開票しない」改正案が可決
小平市議会にて、「投票率50%未満の場合には開票しない」という内容が含まれた改正案が可決されました。採決では、改正案に賛成と反対が同数で委員長裁決で可決、本会議でも同数で議長裁決で改正案が可決されました。
→ 投票率50%以上をめざしましょう! | 小平市で住民投票!
→ 新聞各紙の報道
→ 小平市のみなさん、住民投票に行きましょう!村上稔さんより応援メッセージ
住民投票、開票されず
いよいよ小平市で住民投票が行われました。
51,010人の投票(投票率35.17%)がありましたが、あとから付けられた50%の成立要件によって、この住民投票は成立せず、開票されないこととなりました。
小平市長に住民投票の開票を求める署名を提出
オンライン署名5,523筆、署名用紙での署名1,426筆、合計6,949筆の署名が小平市長に提出されました。
住民投票の開票を求める請願、不採択
住民投票の開票を求める市議会への請願のための署名13,056名が小平市議会に提出され、9月10日(火)、市議会総務委員会において、請願についての審議が行われました。しかし残念ながら、多数決での採決の結果、不採択となりました。
■どんぐりと民主主義
2012年12月8日、中沢新一+國分功一郎シンポジウム「どんぐりと民主主義—都道3・2・8号線問題から考える」が小平市福祉会館 市民ホールにて開催されました(主催:小平都市計画道路に住民の意思を反映させる会・どんぐりの会、共催:グリーンアクティブ)。
このシンポジウムはこれ以降も、宮台真司さん・いとうせいこうさんらを迎えながら5回にわたって開催されています。
・どんぐりと民主主義 PART1
・どんぐりと民主主義 PART2
・どんぐりと民主主義 PART3
・どんぐりと民主主義 PART4
・どんぐりと民主主義 PART5
■関連書籍
「どんぐりと民主主義」講演をはじめ、
小平市の道路問題についての対話が収録されています。
國分功一郎著『来るべき民主主義──小平市都道328号線と近代政治哲学の諸問題』(幻冬社新書)
2013年5月、東京都初の住民直接請求による住民投票が、小平市で行われた。
結果は投票率が50%に達しなかったため不成立。
半世紀も前に作られた道路計画を見直してほしいという住民の声が、行政に届かない。こんな社会がなぜ「民主主義」と呼ばれるのか?
そこには、近代政治哲学の単純にして重大な欠陥がひそんでいた――。
「この問題に応えられなければ、自分がやっている学問は嘘だ」と住民運動に飛び込んだ哲学者が、実践と深い思索をとおして描き出す、新しい社会の構想。
山戸貞夫著『祝島のたたかい──上関原発反対運動史』(岩波書店)
1982年に表面化した中国電力による上関原発設置計画は、対岸の祝島島民を中心とする反対運動で事実上、挫折した。
なぜ、この反対運動が成功したのか。
漁業や農業を続けながら持続しえた運動はどのようなものであったのか。
長く運動をひきいた著者による初の回顧と総括。
写真、資料、島民の座談会などを収録した決定版。